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DJI Terraのライセンス完全ガイド|種類・バインド・必要PCスペックまでまとめて解説

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DJI Terraのライセンス完全ガイド|種類・バインド・必要PCスペックまでまとめて解説

DJI Terraは、DJI製ドローンで取得した写真やLiDARデータを2D/3Dの成果物へ変換できる測量・モデリングソフトです。導入のご相談で特に多いのが、「ライセンスの種類」「バインドの仕組み」「動作するPCスペック」に関するご質問です。今回はこの3点を中心に、比較表ベースで一括整理したうえで、運用時の注意点までまとめてご案内いたします。

目次


DJI Terraのライセンスは4つの軸で整理する

DJI Terraを正しく理解する第一歩は、「どの軸での種類分けの話か」を切り分けることです。1つの製品名(例:標準版)であっても、有効期間認証モード紐付けできるPC台数が分かれるため、複数の軸を同時に意識する必要があります。 [Source](https://www.genspark.ai/api/files/s/asNhtT7r)

分類軸何を見るか主な種類
版種どのグレード・用途向けか農業版 / 標準版 / フラッグシップ版 / 教育版
有効期間期限付きか永久か1年 / 1年または永久 / 永久
認証モードネット接続前提か、オフライン対応かオンライン / オンライン・オフライン
デバイス紐付け何台のPCに使えるか1台 / 3台 / 10台

軸① 版種で分ける

DJI Terraは、比較表上で農業版・標準版・フラッグシップ版・教育版の4種類に整理されています。 [Source](https://www.genspark.ai/api/files/s/asNhtT7r)

版種位置づけ
農業版農業用途向け。農業応用、2Dマップ再構築(農地/果樹)、2Dマルチスペクトル再構築などに対応
標準版市街地2D、3Dモデル、LiDAR点群、地形結果、クラスター型計算など、一般的な測量・再構築用途の中心
フラッグシップ版標準版の上位。ガウススプラッティングや電気事業アプリケーションにも対応
教育版機能面はフラッグシップ版にほぼ準ずる教育機関向け構成

機能比較の要点

主な機能農業版標準版フラッグシップ版教育版
農業への応用
2Dマップ再構築(農地/果樹)
2Dマップ再構築(市街)
2Dマルチスペクトルの再構築
3Dモデル再構築
LiDAR点群再構築
地形結果
ガウススプラッティング
電気事業アプリケーション
クラスター型計算

[Source](https://www.genspark.ai/api/files/s/asNhtT7r)


軸② 1年版・永久版で分ける

有効期間は版種ごとに整理されています。農業版は1年、標準版とフラッグシップ版は1年または永久、教育版は永久です。 [Source](https://www.genspark.ai/api/files/s/asNhtT7r)

版種有効期間
農業版1年
標準版1年 / 永久
フラッグシップ版1年 / 永久
教育版永久

1年版は「失効後すぐに更新が必要」というわけではありません

1年版は、1年間の利用権をまとめて購入するライセンスと考えるのがわかりやすいです。期間満了後にその瞬間ですぐ更新しなくても問題ありません。必要なタイミングや業務の周期に合わせて、更新や再購入を検討する運用が可能です。逆にいえば、未更新の期間中は当該ライセンスでの利用は止まりますが、後日改めて1年分を購入することもできるという考え方です。


軸③ オンライン版・オフライン版で分ける

認証モードは、運用環境を選ぶうえでとても重要です。比較表では、農業版・教育版はオンライン、標準版・フラッグシップ版はオンライン/オフラインと整理されています。 [Source](https://www.genspark.ai/api/files/s/asNhtT7r)

版種認証モード
農業版オンライン
標準版オンライン / オフライン
フラッグシップ版オンライン / オフライン
教育版オンライン

オンライン版は、コード入力後に最終的に使用PCへ「Bind(紐付け)」するフローを通じて利用を開始します。一方、オフライン版は、ライセンス交換ページを使った所定の交換フローを経てPCに適用する形になります。 [Source](https://license.dji.com) [Source](https://terra-license.djiservice.org)


軸④ デバイス紐付け台数で分ける

同じ版種でも、利用できるPC台数は異なります。比較表によると、農業版は3台、標準版とフラッグシップ版は1台、教育版は10台です。 [Source](https://www.genspark.ai/api/files/s/asNhtT7r)

版種デバイス紐付け台数
農業版デバイス3台
標準版デバイス1台
フラッグシップ版デバイス1台
教育版デバイス10台

標準版・フラッグシップ版は1ライセンス=1台のPC運用が基本のため、PC構成は事前に十分検討しておくことが重要です。


オンライン版ライセンスのバインド方法

オンライン版ライセンスでは、指定したパソコンで希望するDJIアカウントを使うために、ライセンスのアクティベーションデバイスの紐付け作業が必要です。

手順

  1. アクティベーションページを開く
    次のいずれかの方法でアクティベーションページにアクセスします。

    DJI Terraから開く方法
    DJI Terraを起動し、
    User Center(ユーザーセンター) → Activated License(s)(アクティベーションしたライセンス) → Activate New License(新ライセンスをアクティベーション)

    アクティベーションリンクから開く方法
    https://license.dji.com にアクセス
  2. アクティベーションコードとDJIアカウントを入力
    受け取ったアクティベーションコードと、そのライセンスで使用したいDJIアカウント(登録時のメールアドレス)を入力し、「Activate」をクリックします。
  3. アクティベーション結果を確認
    成功すると、ライセンス名、有効期限、ライセンスと紐付けした機器のステータスが表示されます。
  4. 「Bind」で現在のPCを紐付ける
    「Bind」をクリックして、現在使用しているパソコンと紐付けます。
  5. 「Bound」表示を確認
    Activated License(s) 内の該当ライセンス名の横に「Bound」と表示されれば紐付け完了です。

オフライン版ライセンスのバインド方法

オフライン版ライセンスは、ライセンス交換ページを使った所定の交換フローを経て、PCへ適用します。

手順

  1. ライセンス交換ページにアクセス
    https://terra-license.djiservice.org へアクセスします。
  2. 必要情報を入力・アップロード
    お客様のメールアドレス、代理店のメールアドレス、交換コードを入力し、ライセンス リクエストファイル(.WibuCmRaC file)をアップロードします。
  3. 「Next」をクリックして交換を完了
  4. 完了メールを待機
    ライセンス交換完了の通知メールが届くまで待ちます。
  5. 必要に応じて公式資料を参照
    詳細は「Preparation Before Using DJI Terra」内の「License Exchange」ページを参考にしてください。

バインド時の注意点

DJI Terraのライセンスは、購入後にDJIアカウントと使用PCへ紐付ける仕組みです。そのため、バインドにはいくつかの実務上の注意点があります。

注意点① 紐付けできる台数は版種ごとに決まっている

標準版・フラッグシップ版は1台、農業版は3台、教育版は10台です。1ライセンスを複数PCで使い回すような運用ではなく、あらかじめ運用PCを決めておくのが基本です。 [Source](https://www.genspark.ai/api/files/s/asNhtT7r)

注意点② DJIアカウントは“どのアカウントで使うか”を最初に決める

オンライン版は、アクティベーション時に「このライセンスで使うDJIアカウント」を入力します。個人アカウント/社内共用アカウントなど、後から運用が分かれて困らないよう、最初の入力前に運用ルールを決めておくことが重要です。

注意点③ オンライン版はBindまで完了して初めて利用開始

アクティベーションだけで利用開始したと勘違いされるケースがありますが、使用PCへBindし、「Bound」が表示されて完了です。アクティベーション直後に別PCで起動しても、そのPCで使えるとは限りません。

注意点④ オフライン版は代理店情報の入力が必要

オフライン版の交換手続きでは、お客様メールアドレス・代理店メールアドレス・交換コード・ライセンスリクエストファイルが必要です。販売元の情報が必要なため、導入時点でどの代理店経由のライセンスかを整理しておくことが大切です。

注意点⑤ PCの大幅な構成変更には注意

ライセンスは「アクティベーションしたPC」に対して紐付ける構造のため、OS再インストール、主要パーツの交換、PC入替えなどを行う際は、運用に影響が出る可能性があります。事前にどう移行するかを計画しておくのが安心です。

注意点⑥ 1年版の期限切れ後の取り扱い

1年版は、期限切れ後もすぐに更新しなければPCが使えなくなる、というものではありません。必要なタイミングで再度1年分を購入する運用が可能です。ただし、未更新の期間は対象ライセンスの機能利用は停止する点はご認識ください。

運用のコツ:「どのアカウントで・どのPCに・どの版種を紐付けるか」を、購入前に1枚のメモにまとめてから手続きするとトラブルが起きにくくなります。


DJI Terra動作に必要なPCスペック

DJI Terraは、写真測量やLiDAR点群処理といった計算量の大きい処理を行うソフトです。そのため、PCのスペックは導入時に必ず確認しておく必要があります。DJI Storeの製品ページには、最低限の要件として以下が明記されています。 [Source](https://store.dji.com/product/dji-terra)

DJI公式が示す最低システム要件

項目最低要件
OSWindows 10 以上(64bit)
メモリ(RAM)32 GB 以上
GPUNVIDIA製グラフィックボード/VRAM 4 GB 以上/Compute Capability 6.1 以上

これは“最低限”の基準であり、扱う写真の枚数やLiDARデータ量、3Dモデルの解像度によって、必要スペックは大きく変わります。 [Source](https://store.dji.com/product/dji-terra)

業務利用で安心できる推奨ライン(一般的な目安)

大量の写真処理、高解像度3Dモデル生成、LiDAR点群処理を行う場合は、最低要件のままでは処理時間や安定性の面で厳しいケースがあります。一般論として、以下のようなスペックを目安にすると安心です。

項目推奨目安
OSWindows 10 / 11(64bit)
CPUマルチコア・高クロックのワークステーション級CPU
メモリ(RAM)64 GB 以上(大規模データなら128 GB級も検討)
GPUNVIDIA製のVRAM 8 GB以上を推奨(処理規模が大きい場合はさらに上位)
ストレージNVMe SSDを推奨(容量は1 TB以上を推奨)
ネットワークオンライン版は安定したインターネット接続が必要

ポイント:最低要件のRAM 32 GBはあくまで“動作できる最低ライン”です。実務では、撮影枚数や点群密度に応じて、メモリ・GPU・ストレージを引き上げる前提で検討してください。

PC選定時に押さえたい3つの観点

  1. NVIDIA GPUであること(公式要件)
    最低要件として「NVIDIA製、VRAM 4 GB以上、Compute Capability 6.1以上」と明記されています。 [Source](https://store.dji.com/product/dji-terra)
  2. RAMはデータ量に応じて余裕を持つ
    写真枚数や点群サイズが大きくなるほど、RAM不足は処理時間や成果物の品質に直結します。
  3. ストレージI/Oの速さも重要
    大規模データの読み書きが頻発するため、SSD(特にNVMe)が望ましく、HDDのみの構成は推奨されません。

まとめ

DJI Terraは「1年か永久か」だけではなく、版種・有効期間・認証モード・紐付け台数という複数の軸で整理することで、はじめて全体像が見えてきます。 [Source](https://www.genspark.ai/api/files/s/asNhtT7r)

また、ライセンスを正しく使うためには、オンライン版/オフライン版それぞれのバインド手順運用時の注意点を理解しておくことが欠かせません。さらに、DJI Terra本来の性能を引き出すには、公式の最低要件(Windows 10以上、RAM 32 GB、NVIDIA GPU・VRAM 4 GB以上)を満たすこと、そして実務規模に応じて推奨スペックへ引き上げて検討することが重要です。 [Source](https://store.dji.com/product/dji-terra)

弊社はDJIドローンの販売代理店として、機体・ペイロード・DJI Terraライセンス・運用PCまでを含めたトータルでご提案が可能です。「自社にはどの版種が合うのか」「オンラインかオフラインか」「PCはどこまでのスペックが必要か」など、導入前のご相談からお気軽にお問い合わせください。


参考リンク・出典

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