【結論】ドローンを飛ばす前に確認すべき「3つのステップ」
忙しい方のために、まず結論をまとめます。100g以上のドローンを屋外で飛ばすなら、この順番で確認してください。
- 機体登録: 全員必須(DIPS 2.0で実施)
- エリア・方法の確認: 「特定飛行」に該当するかチェック
- 飛行許可申請: 特定飛行に該当する場合、飛ばす2週間前までに申請
目次
1. 100g以上の機体は「機体登録」が絶対条件
2022年より、100g以上のドローンはすべて登録が義務化されました。
- 何が必要?: 国土交通省へのオンライン登録、登録記号の表示、リモートIDの搭載。
- 罰則は?: 未登録で飛ばすと50万円以下の罰金。
- 注意点: 「登録」はあくまで車でいうナンバープレートです。登録しただけでは、どこでも飛ばせるわけではありません。
2. 飛行許可が必要になる「特定飛行」リスト
以下の「場所」または「飛ばし方」に当てはまる場合は、事前の許可・承認が必要です。
許可が必要な「場所」
- 人口集中地区(DID): 街中や住宅街(国勢調査に基づくエリア)
- 空港周辺: 航空機の離着陸を妨げる場所
- 150m以上の高度: 上空高く飛ばす場合
承認が必要な「飛ばし方」
- 夜間飛行: 日没から日の出まで
- 目視外飛行: モニター越しに操縦(FPVなど)
- 30m未満の接近: 人、建物、車両から30m以内に近づく場合
- イベント上空: お祭りやライブ会場など
3. 飛行許可が「不要」なケース
逆に、以下の条件をすべて満たせば、国土交通省への申請なしで飛ばせます。
- 屋内: 体育館や網で囲われたドローン練習場
- 特定飛行以外: 「DID外」かつ「日中」かつ「目視内」かつ「30m以上の距離を確保」した場合
【プロの視点】
許可不要のエリアであっても、**「土地の所有者・管理者の許可」**は別途必要です。公園や河川敷などは自治体条例で禁止されているケースが多いため、必ず事前に管理事務所へ確認しましょう。
4. DIPS 2.0を使った申請の流れ
申請はすべてオンライン(DIPS 2.0)で完結します。
| ステップ | 内容 |
| Step 1 | アカウント作成・ログイン |
| Step 2 | 機体情報と操縦者情報の紐付け |
| Step 3 | 飛行内容(日時・場所・安全対策)の入力 |
| Step 4 | 申請・審査(通常2〜3週間) |
| Step 5 | 電子許可書のダウンロード |
審査をスムーズに通すコツ
- 具体性: 安全対策に「補助者を配置し、立入禁止区画を設ける」など具体的に書く。
- 余裕: 繁忙期は1ヶ月近くかかることもあるため、早めに申請する。
5. 無許可飛行の罰則とリスク
「知らなかった」では済まされない厳しい罰則があります。
- 無登録・無許可飛行: 50万円以下の罰金。
- 社会的リスク: 書類送検されれば、仕事や企業の信用を失います。SNSへの動画投稿から足がつくケースも増えています。
6. よくある質問(Q&A)
Q. 免許(国家資格)があれば許可はいらない?
A. いいえ、原則必要です。 免許があると一部の申請が簡略化されますが、完全に不要になるわけではありません。
Q. 150m以下なら自由に飛ばしていい?
A. いいえ。 高度以外にも「場所(DID)」や「距離(30m以内)」のルールがあるため、総合的に判断が必要です。
Q. 申請に費用はかかる?
A. 国への申請手数料は無料です。 ただし、行政書士に代行を依頼する場合は数万円の報酬が発生します。
【一目でわかる】ドローン飛行許可の要・不要 比較表
| 項目 | 許可・承認が必要(特定飛行) | 許可なしでOK(原則) |
| 飛行エリア | DID(人口集中地区)、空港周辺、150m以上の上空 | DID外(山間部など)、空港周辺以外 |
| 時間帯 | 夜間(日没後 〜 日の出前) | 日中(日の出 〜 日没) |
| 操縦方法 | 目視外(モニターのみ見る、FPV) | 目視内(自分の目で機体を見る) |
| 周囲の距離 | 30m以内に第三者や建物・車がある | 30m以上の距離を常に保つ |
| イベント | お祭り・展示会・ライブなどの上空 | 行事のない場所 |
| 特殊な輸送 | 危険物の輸送、物の投下(農薬散布含む) | 荷物の輸送や投下をしない |
| 場所の性質 | 屋外(空域) | 屋内(四方を囲まれた空間) |
プロが教える「判断の落とし穴」
表で見るとシンプルですが、現場では以下の**「複合条件」**に注意が必要です。
「許可不要」でも「機体登録」は別:表の「許可なしでOK」に該当する場合でも、100g以上の機体であれば「機体登録(DIPSへの登録)」は絶対に済ませておく必要があります。
「DID外」でも「夜間」ならアウト:山奥で誰もいない場所でも、夜間に飛ばすなら「承認」が必要です。
「自分の土地」でも「DID内」ならアウト:自宅の庭であっても、そこが人口集中地区(DID)に指定されていれば許可が必要です。
まとめ:ルールを守って安全な空撮を
ドローンの飛行許可は複雑に見えますが、**「機体登録」→「特定飛行の確認」→「DIPSで申請」**という流れさえ掴めば怖くありません。