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結論:安全性で選ぶなら「全方向検知」搭載モデル一択
忙しい方のために、まずは結論からお伝えします。
DJIドローン選びで「衝突したくない」「安心して飛ばしたい」を最優先する場合、**「全方向障害物検知」**に対応している以下のモデルを選んでください。
- Miniシリーズ: DJI Mini 4 Pro
- Airシリーズ: DJI Air 3
- Mavicシリーズ: DJI Mavic 3 / Mavic 4 Pro
これ以外のモデル(Mini 2/3、Air 2Sなど)は、センサーに**「死角」**があります。「止まると思ったのにぶつかった」という事故を防ぐためにも、予算が許す限り全方向タイプを推奨します。
DJIドローンの障害物センサーとは?基本と3つの挙動
障害物センサーは、単なる警告ブザーではありません。近年のDJI機では、機体が自ら考えて動く「高度な安全システム(APAS)」として機能しています。
機種によって、障害物を検知した際の挙動は以下の3パターンに分かれます。この違いが事故の明暗を分けます。
- 警告表示のみ画面上で赤く表示されたり音が鳴ったりしますが、機体は自動で止まりません。 操縦者がブレーキをかける必要があります。
- 自動停止(ブレーキ)障害物に近づくと自動で急ブレーキをかけて停止します。初心者には安心ですが、映像撮影中はカクつく原因になります。
- 障害物回避(APAS)【推奨】 障害物を認識し、自動でルートを変えて迂回します。最新モデル(APAS 5.0以降)では、プロが操縦しているかのような滑らかな回避が可能です。
【一覧表】DJIドローン障害物センサー搭載状況・方向比較
シリーズごとのセンサー搭載位置と特徴をまとめました。
**「どこに死角があるか」**を確認するためにご活用ください。
Miniシリーズ(初心者・携帯性重視)
Miniシリーズはモデルによって性能差が最も激しいラインナップです。
| 機種名 | 検知方向 | 回避機能 | 備考 |
| Mini 4 Pro | 全方向 (前後左右上下) | ○ (高度) | **Miniシリーズ唯一の全方向。**初心者にはこれが最適。 |
| Mini 3 Pro | 3方向 (前・後・下) | ○ | 横移動時は無防備。注意が必要。 |
| Mini 3 | 下方のみ | × | センサーによる衝突防止機能はほぼ無し。 |
| Mini 2 / SE | 下方のみ | × | 完全手動操作。衝突リスク高。 |
プロの視点:
初心者が「Mini 2」や「Mini 3(無印)」を選ぶと、センサーがないため壁に激突するリスクが高まります。予算を抑えたい場合でも、最低限「Mini 3 Pro」、できれば「Mini 4 Pro」を選ぶのが安全への投資として正解です。
Airシリーズ(バランス・映像制作)
ミドルクラスのAirシリーズは、Air 3で安全性が完成されました。
| 機種名 | 検知方向 | 回避機能 | 備考 |
| Air 3 | 全方向 (前後左右上下) | ○ (高度) | Mini 4 Proよりセンサー感度・耐風性が高い。 |
| Air 2S | 4方向 (前・後・上・下) | ○ | **左右(横)が死角。**ノーズインサークル撮影時などは注意。 |
| Air 2 | 3方向 (前・後・下) | ○ | 上方の検知がないため、木の下などでの上昇に注意。 |
Mavicシリーズ(ハイエンド・プロ用途)
最高峰のセンサー性能を誇ります。
| 機種名 | 検知方向 | 回避機能 | 備考 |
| Mavic 4 Pro | 全方向 (360°高精度) | ◎ (最高) | ToF/LiDAR系活用で暗所や細い物体にも強い。 |
| Mavic 3 | 全方向 (前後左右上下) | ◎ (最高) | 魚眼レンズセンサーで死角がほぼゼロ。 |
主要モデル別|障害物センサーの「実用性」と「挙動」
スペック表だけでは分からない、実際の飛行フィールを解説します。
DJI Mini 4 Pro:軽量機とは思えない回避性能
Mini 4 Proのすごさは、**「止まるのではなく、避けながら飛び続ける」**点です。
林の中のような複雑な環境でも、APAS 5.0が瞬時にルートを計算し、ヌルっと障害物をかわします。従来の「障害物検知=急停止して撮影中断」というストレスから解放されます。
ただし、機体が軽いため、強風時はセンサーが反応していても風に流されて接触するリスクがあります。過信は禁物です。
DJI Air 2S:前方への安心感は抜群だが「横」に注意
Air 2Sは前方・後方への回避能力は非常に優秀です。被写体を追いかけるようなシーンでは安心して任せられます。
しかし、**「左右のセンサーがない」**という点は運用上大きな制約になります。自動追尾モード(アクティブトラック)で被写体の横を並走する場合、横にある木や壁には気づかずに衝突します。Air 2Sを使う際は「基本は前進・後退のみ」と割り切るのが安全です。
DJI Mavic 3 / 4 Pro:360°の守りは「表現」を変える
このクラスになると、センサーは「守り」のためだけでなく「攻めた撮影」のために使えます。
全方向かつ長距離まで検知できるため、狭い路地や屋内、森の中でも大胆なカメラワークが可能になります。特にMavic 4 Pro等はLiDAR系の技術を併用する場合があり、ビジョンセンサーが苦手な「薄暗い場所」でも壁との距離を正確に測れるのが強みです。
センサーがあっても衝突する?知っておくべき「3つの限界」
どんなに高級なドローンでも、以下の条件ではセンサーが無力化します。DJI公式も注意喚起している重要事項です。
1. センサーが苦手な「見えない」物体
以下の物体は、センサーが検知できずにすり抜けて衝突する可能性が高いです。
- 電線、通信ケーブル(これが墜落原因No.1です)
- 細い木の枝(冬場の枯れ木など)
- 透明なガラス、水面(距離感が狂います)
2. センサーが効かない「環境」
- 暗所・夜間: ビジョンセンサーはカメラなので、暗いと見えなくなります(Mavicの一部モデルを除く)。
- 強烈な逆光: 太陽に向かって飛ぶ際、センサーが眩しくて障害物を見失うことがあります。
3. モード設定による無効化
- Sportモード(Sモード): スピードを出すこのモードでは、障害物センサーが強制的にOFFになります。初心者が誤ってスイッチを切り替え、壁に激突するケースが多発しています。
まとめ:あなたの用途に合うセンサー搭載機は?
最後に、用途別のおすすめモデルを整理します。
- 「絶対に失敗したくない初心者」👉 DJI Mini 4 Pro全方向センサーがあり、万が一の操作ミスもカバーしてくれます。
- 「予算を抑えつつ安全に練習したい」👉 DJI Mini 3 Pro または Air 2S横移動時の死角さえ理解していれば、十分に安全なフライトが可能です。
- 「仕事で確実に撮る・暗所も飛ぶ」👉 DJI Mavic 3 / 4 Proセンサー性能が信頼性に直結します。業務用途ならここへの投資は必須です。
障害物センサーは「お守り」ですが、その性能を正しく理解することで、ドローンの可能性を最大限に引き出すことができます。ご自身のフライトスタイルに合った一台を選んでください。