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【2025年最新】ドローンが飛ばせる公園まとめ|ルール・申請・初心者におすすめの場所も解説

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【2025年最新】ドローンが飛ばせる公園まとめ|ルール・申請・初心者におすすめの場所も解説

目次

ドローンは公園で飛ばせる?まず知っておくべきルールと注意点

公園でのドローン飛行は、「どこでも自由に飛ばせる」と思われがちですが、実際にはさまざまな法律やローカルルールが関わります。この記事では、トラブルを避けるために知っておくべき基本ルールや注意点を解説します。

航空法における「無人航空機」とは?適用対象の確認方法

日本の航空法では、重量100g以上のドローン(バッテリー込み)は「無人航空機」に分類され、飛行に関して厳密なルールが適用されます。たとえば、次のような飛行は航空法上の許可または承認が必要になります。

  • 人口集中地区(DID)での飛行
  • 夜間の飛行
  • 目視外飛行(FPV含む)
  • 第三者や車両の上空を飛行する
  • 催し物の上空での飛行

これらに該当する場合、国土交通省の許可・承認が事前に必要です。一方、100g未満の機体(トイドローン)は航空法の対象外ですが、自治体や公園のルールは別に存在するため注意が必要です。

公園でのドローン飛行に関わる3つのルール(航空法・条例・公園規則)

ドローンを公園で飛ばす場合、以下の3つのルールすべてを確認する必要があります。

  1. 航空法:前述の通り、100g以上の機体には航空法が適用されます。
  2. 自治体の条例:都道府県や市町村で「公園内での無人機の使用を禁止」している場合があります。
  3. 公園の管理規則:個別の公園では、施設管理者が独自に「模型飛行機禁止」や「ドローン使用許可制」などを定めていることがあります。

これらのいずれかで禁止されていれば、たとえ航空法上は合法でも飛行は禁止されます。

100g未満でも違反になる?「模型飛行機禁止」の落とし穴

「100g未満なら自由に飛ばせる」と誤解されがちですが、これは航空法の対象外というだけで、公園の管理者や自治体が使用を制限しているケースでは違反になる可能性があります

特に「模型航空機禁止」や「危険物の使用禁止」などの表記がある公園では、トイドローンでも飛行は禁止です。過去には、注意喚起の掲示があるにもかかわらず飛行を行い、通報される事例もありました。

人口集中地区(DID)や空港周辺での飛行はなぜ制限されるのか

DID(人口集中地区)は、都市部など人や建物が密集している地域で、国土地理院の地図上で確認できます。これらのエリアでは、事故やトラブルのリスクが高いため、航空法により原則として飛行は禁止されており、国交省の「飛行許可」が必要です。

また、空港やヘリポートの周辺では、航空機の安全運航を妨げないよう、150m以上の高さや特定の空域での飛行も制限されます。

他人の敷地・人混み上空を避ける理由とトラブル事例

ドローンの飛行中、第三者の上空や他人の私有地を無断で飛行することは原則として禁止または非常に慎重な対応が求められます。以下のようなトラブルが実際に報告されています。

  • 通行人の頭上を飛行し、驚かせてしまった
  • 無断で人や車が写り込んだ映像をSNSに投稿し、肖像権侵害の指摘を受けた
  • 落下により駐車中の車を破損させてしまった

これらのリスクを回避するためには、飛行前に周囲の環境を十分に確認し、必要に応じて立ち入り制限区域を設ける、声かけをする、保険に加入するといった配慮が重要です。

ドローンが飛ばせる公園の探し方と確認ポイント

公園でのドローン飛行が可能かどうかは、公園ごとにルールが異なるため、一律に「OK」とは言えません。このセクションでは、飛行可能な公園の探し方と、確認すべきポイントを詳しく解説します。

都道府県・市区町村別のドローンOKな公園リストの見方

ドローンの飛行が許可されている公園は、全国に点在していますが、数は決して多くありません。まずは、自治体やドローンポータルサイトなどで提供されている「ドローン飛行可能な場所一覧」や「地図付きの検索サービス」を活用しましょう。

一部の自治体では、公式ホームページ上で以下のような情報を公開しています。

  • 公園名・所在地
  • 飛行の可否(常時OK/条件付き/完全禁止)
  • 必要な申請手続きの有無
  • 管理事務所の連絡先

地域名+「ドローン 公園」などで検索することで、比較的簡単に候補地を絞り込めます。

「この公園で飛ばせるか」簡単に調べる3つのステップ

  1. 自治体の公式サイトで公園の利用規約を確認
     →「ドローン」「模型飛行機」「無人航空機」の記述をチェックします。
  2. Googleマップで場所を確認し、DID(人口集中地区)との重複をチェック
     → 国土地理院の地理院地図や「ドローンフライトナビ」などの地図ツールが便利です。
  3. 公園の管理事務所に電話またはメールで確認
     → 現場の最新ルールや注意点、申請が必要かどうかを確認できます。

この3ステップを実践するだけで、事前にトラブルを避け、安全に飛行できるかどうか判断できます。

DIDマップ・空域情報の確認方法とおすすめツール

公園の立地が人口集中地区(DID)や空港周辺などの飛行制限エリアに該当していないかを事前に確認することは非常に重要です。

おすすめの確認ツールは以下のとおりです:

  • 国土地理院「地理院地図(G空間情報センター)」
     →「DIDレイヤー」をオンにすることで、人口集中地区を一目で把握できます。
  • DJI Flyアプリのフライゾーンマップ
     → DJI製ドローンを利用する場合、フライト制限エリアや空港周辺の警告が表示されます。
  • ドローンフライトナビ(民間サービス)
     → DID、飛行禁止エリア、河川管理区域などをまとめて確認できる便利ツール。

これらを活用することで、飛行リスクのあるエリアを事前に回避することができます。

公園内に「模型航空機禁止」看板がある場合の対処法

一部の公園では、入り口や掲示板に「模型飛行機禁止」「ドローン禁止」などの掲示がされています。これは多くの場合、公園管理者が安全確保や他の利用者とのトラブル防止のために独自に定めているルールです。

このような看板がある場合の対処法:

  • 口頭で「大丈夫です」と言われても要注意
     → 書面または公式な掲示が優先されるため、明文化されたルールを確認する
  • 管理事務所に「例外の可否」「時間帯限定利用」などの問い合わせを行う
  • その場での飛行は控え、代替の練習場を検討する(後述の初心者向けスポット参照)

無理に飛行を行うと、通報や施設管理者からの警告につながることもあるため、慎重な判断が必要です。

ドローン飛行可否の確認先(自治体・管理事務所)の連絡方法

「飛ばしていいか分からない」「掲示が見つからない」という場合は、以下の手順で確認を取りましょう。

  1. 市区町村の公園管理課(または都市整備課)に電話する
     →「〇〇公園でドローンを飛ばしてもよいか」明確に質問
  2. 該当公園の管理事務所に直接問い合わせる
     → 公園名・日時・用途(練習か撮影か)を伝えると正確な回答を得やすい
  3. 自治体の問い合わせフォーム・メールを使う場合は記録を残す
     → 万が一トラブルになった場合、証拠として残すことができます

問い合わせ時のテンプレートや注意点は、別セクション「申請ガイド」で詳しく紹介します。

ドローン飛行に申請が必要なケースと手続きの進め方

ドローンを公園で飛ばす場合、場所や飛行目的、使用機体の種類によっては事前に許可や申請が必要になるケースがあります。このセクションでは、申請が必要になる具体的な条件や、申請の進め方、注意すべきポイントを詳しく解説します。

申請が必要になる条件とは?(機体重量・商用利用・FPV飛行など)

以下の条件に該当する場合、国や自治体、あるいは公園管理者への事前申請が必要になることが多くあります。

  • 100g以上の機体で、航空法上の許可が必要な空域や方法で飛行する場合
    • 人口集中地区(DID)での飛行
    • 夜間飛行・目視外飛行(FPV含む)
    • 第三者上空・催し物上空・空港周辺など
  • 自治体・管理者が申請制を設けている場合
    • 「ドローン飛行には事前の使用許可が必要」と規則に明記されている公園
    • 商用目的(空撮・映像制作・測量など)の飛行
  • FPV飛行を行う場合
    • 補助者配置や目視内飛行の要件により、安全確保のために許可が求められる

なお、100g未満のトイドローンであっても、管理者が申請を義務づけている場合は、必ず従う必要があります。

自治体への許可申請の流れ|必要書類・費用・日数

多くの公園では、管理者または自治体窓口への書面提出が必要です。以下は一般的な申請の流れです。

  1. 事前問い合わせ・仮予約
     → 飛行日・時間・用途・人数・使用機体を伝える
  2. 申請書提出(郵送または持参)
     → フォームは自治体サイトまたは公園事務所で入手可
  3. 審査・許可証の発行
     → 通常2~7営業日程度、繁忙期は10日以上かかることも
  4. 当日、許可証を携帯し、遵守事項に従って飛行
     → 利用時間帯の制限、周囲への掲示、立ち入り制限などがある場合も

費用は無料〜数千円が相場ですが、商用の場合や占用が発生する場合は別途料金が必要なこともあります。

使用許可の問い合わせテンプレート(メール・電話対応例)

以下は、公園や自治体に確認をとる際に使える問い合わせ例文です。

【電話用テンプレ】

お忙しいところ失礼いたします。〇〇市の△△公園で、個人でドローンの練習をしたいと考えております。
機体は100g未満で、数分程度のホバリングを行う予定です。
使用にあたって許可や申請が必要か、また飛行が可能かどうかを教えていただけますか?

【メール用テンプレ】

件名:△△公園でのドローン使用に関する確認

〇〇市役所 公園管理課 御中

はじめまして。個人でドローンを利用している〇〇と申します。
このたび、〇〇市内の△△公園で、ドローンを用いた飛行練習(空撮なし、機体重量120g)を計画しております。

使用にあたり、必要な手続き・申請・許可があれば、ご教示いただけますでしょうか。

【予定日時】〇月〇日 午前9時~11時
【使用目的】ホバリング・飛行練習(個人)
【機体】DJI Mini 2(約249g)

どうぞよろしくお願いいたします。

このように、丁寧な問い合わせを行えば、対応もスムーズです。

申請時に気をつけたい禁止事項と許可条件の例

申請して許可を得たとしても、以下のような禁止事項が課されることがあります。

  • 他の利用者に迷惑をかけないよう、広場の一角のみ使用可能
  • 飛行可能時間帯(例:午前9時~午後4時)
  • 機体の高度制限(地上15m以下など)
  • 撮影目的不可/FPV禁止/音量制限あり など

また、守らなかった場合には許可の取消しや退去命令が発生することもあるため、申請時に説明をよく読み、口頭説明も記録に残しておくと安心です。

許可を得てもトラブルになる公園の特徴とは

以下のような公園は、申請許可があってもトラブルに発展するリスクがあります。

  • 子ども連れや高齢者の利用が多く、人通りが絶えない
  • ドッグランや遊具エリアが近く、誤進入の恐れがある
  • ベンチや芝生でのんびり過ごす人が多く、飛行音や姿が気になる
  • 周囲が住宅街で、騒音・プライバシーの苦情が入りやすい

このような環境では、仮に許可を得ていたとしても通報され、管理者から中止を要請されるケースがあります。「飛ばせる=トラブルなし」ではないという認識が必要です。

初心者におすすめのドローン練習公園10選【全国版】

これからドローンを始めたい方や、航空法に基づく飛行練習を安全に行いたい方向けに、全国各地で初心者が安心して飛ばせる公園を厳選して紹介します。許可やルールを守りながら、安全な環境でスキルを磨きましょう。

東京都内で初心者に人気のドローン練習公園3選

東京都内ではドローンの飛行に厳しい規制があるものの、条件付きで飛行が可能な練習場所もあります。

① 城南島海浜公園(大田区)
東京都で数少ない、許可を得ればドローン飛行が可能な公園。管理事務所に事前申請が必要で、使用条件も明確に定められています。

  • 飛行可能時間:9時〜16時(要申請)
  • 広く見通しの良いエリアがあり、離着陸の練習に最適

② 多摩川緑地くじら公園(羽村市)
地元自治体が積極的にドローン活用を進めており、指定エリアで飛行が可能。風が弱く、初心者でも安心です。

③ 夢の島公園(江東区)※制限あり
原則飛行は禁止されているが、イベントなどの申請により一部使用可。地元の飛行クラブと連携しての利用実績あり。

関西エリア(大阪・京都・兵庫)のドローン飛行可能な公園

① 大阪・舞洲スポーツアイランド(大阪市此花区)
広大な敷地を持ち、地元のドローン講習会などでも利用される場所。練習向けに整備されたエリアがある。

② 京都・淀緑地公園(京都市伏見区)
河川敷に位置し、視界が広く風も比較的穏やか。自治体の利用許可があれば、個人飛行も可能です。

③ 兵庫・須磨海浜公園(神戸市)※要申請
特定条件のもとで、早朝や平日昼間に限定して飛行許可が出るケースあり。事前相談が必須。

中部・東海エリアの広くて安全な公園スポット

① 愛知・大高緑地公園(名古屋市)
森林と芝生広場が共存する広大な公園。ドローンイベント実績もあり、利用には事前確認と申請が必要。

② 静岡・藤枝総合運動公園(藤枝市)
市営の広いスポーツ公園で、空撮やホバリングの練習に最適な広場がある。地元管理事務所での確認が推奨される。

③ 新潟・鳥屋野潟公園(新潟市)
広くて見通しの良い芝生エリアがあり、風の影響も少ない。初心者向けの操縦練習にぴったり。

駐車場・トイレ・ベンチ完備で快適な公園の条件

初心者が安心して長時間練習するためには、以下のような基本設備が整っている公園を選ぶと良いでしょう。

  • 駐車場完備:機材の持ち運びが多いドローン利用ではマスト
  • トイレ・休憩所あり:長時間滞在に備えて
  • ベンチ・日陰のスペース:夏季の熱中症対策として重要
  • 売店・自販機:水分補給や軽食が取れると便利

加えて、ドローンを目立たせず、他の利用者と干渉しないエリアを選べることも大切です。

風が弱く人が少ない「練習しやすい時間帯」はいつ?

ドローンの飛行練習は「風が弱く、人の少ない時間帯」を狙うのが鉄則です。

  • おすすめ時間帯:午前7時〜9時台(特に平日)
  • 避けるべき時間帯:土日祝の午後〜夕方(家族連れやイベントが多い)

早朝は気温が低く風も穏やかで、ドローンの制御もしやすくなります。また、人が少ない時間帯はトラブルも起きにくいため、初心者の練習には最適です。

空撮・FPV・商用撮影はどこまでOK?ユースケース別の注意点

ドローンを飛ばす目的は人それぞれですが、空撮やFPV(First Person View)、商用利用などのユースケースによっては、必要な許可や守るべきルールが大きく異なります。このセクションでは、目的別の注意点と、トラブルを防ぐための対策を解説します。

空撮(撮影目的)の場合に確認すべきポイント

ドローンによる空撮は、航空法・肖像権・施設管理ルールの3つを特に意識する必要があります。

  • 撮影の目的(個人記録 or 商用利用)
  • 撮影範囲に第三者や私有地が含まれるか
  • 管理者の撮影許可が必要な施設・公園かどうか

たとえ個人利用であっても、人が映り込む・住宅地上空を飛行するなどの場合は、肖像権やプライバシーの侵害になるリスクがあります。
また、撮影を目的とした飛行は、管理者側が「営業行為」と判断する場合もあり、事前許可が求められることがあります。

FPVゴーグル飛行は公園で許可されるのか

FPV(First Person View)とは、ゴーグルやモニターを通じて機体の視点で操縦するスタイルです。臨場感のある操縦体験が魅力ですが、航空法では「目視外飛行」に該当し、原則として許可・承認が必要です。

公園でFPVを行う際の主な注意点:

  • 国土交通省の許可(目視外飛行)が必要
  • 補助者(スポッター)の配置が義務づけられる
  • 公園側がFPVを危険と見なして禁止しているケースも多い

また、ゴーグル使用中は周囲の状況が把握できないため、他の利用者との接触事故のリスクが高まる点にも注意が必要です。

商用撮影・映像制作で必要な手続きと連絡先

商用撮影や業務委託による映像制作を公園で行う場合、以下のような追加手続きが求められます。

  • 使用許可申請書+営利目的である旨の明記
  • 保険加入証明書の提出
  • 撮影内容・人数・機材の詳細な提出
  • 管理者(または観光課など)との調整

たとえば、観光PR、CM撮影、YouTube収益化チャンネル用の素材撮影なども「商用」に該当することがあります。
自治体により扱いが異なるため、目的を明確にして、該当課(観光課・都市公園課など)へ問い合わせることが重要です。

人が映る空撮の肖像権・プライバシー配慮

ドローンの空撮では、上空から不特定多数の人が映り込むことがありますが、これがトラブルにつながる可能性もあります。

主な注意点:

  • 明確に個人が特定できる映像は、肖像権の対象となる
  • 建物の窓や庭など、プライベート空間の撮影はプライバシー侵害
  • SNSや動画投稿時は顔にモザイク加工するなどの配慮が望ましい
  • クレームを受けた場合は速やかに削除・謝罪の対応を行う

とくに商用や公開目的の撮影では、事前に撮影エリアを明示し、看板掲示などで周知するのが望ましいです。

事故・損害に備える保険とリスクマネジメント

いくら安全に配慮していても、機材の不具合や突風などで思わぬ事故が起こる可能性はゼロではありません。そのため、事前に備えるべき保険や対策があります。

  • 個人賠償責任保険(家庭用保険に付帯可)
  • 施設賠償責任保険(商用利用向け)
  • ドローン専用保険(JUIDAや民間各社提供)

また、以下のようなリスクマネジメントも重要です。

  • フライト前点検リストの活用
  • 第三者立入防止エリアの設置
  • 飛行中のアシスタント配置
  • 飛行ログの記録と保存

万一の事態に備えることで、自分自身を守ると同時に、ドローン利用の社会的信頼性向上にも貢献できます。

ドローン飛行時に気をつけたいマナーと安全対策

ドローンを合法的に飛ばせる場所であっても、マナーや安全への配慮を怠るとトラブルや苦情の原因になります。特に公園など公共の場では、他の利用者との共存を意識した飛行が求められます。このセクションでは、安全に楽しむためのマナーと対策について解説します。

離着陸時の安全確認と最適な場所の選び方

離着陸時は、ドローン操作で最もトラブルが起こりやすい場面です。機体が急にふらついたり、他人に接触するリスクがあるため、次の点に注意しましょう。

  • 地面が平坦で、草木や砂利の少ない場所を選ぶ
  • 人やペット、子どもの近くでの離着陸は避ける
  • 風の方向を確認し、風下に向かって飛ばさない
  • 機体の周囲に2〜3mの空間を確保する

可能であれば、**着陸マット(ランディングパッド)**を使用することで、安定した離着陸ができ、機体の故障も防ぎやすくなります。

声かけ・掲示によるトラブル防止のコツ

周囲にドローンの存在を理解してもらうことで、不要な誤解や通報を防ぐことができます。

  • 離着陸の前後に周囲の人へ一声かける
     例:「今から少しだけドローンを飛ばします。音がしますが、すぐ終わりますのでご了承ください」
  • 注意看板や簡易掲示を設置する(100円ショップのホワイトボードなど活用)
     例:「ドローン飛行中/ご迷惑をおかけしないよう最大限配慮しています」

特に子どもや高齢者はドローンを不審に思うこともあるため、事前の声かけや説明が安心感につながります。

混雑時間帯の目安と避けるべきシチュエーション

多くのトラブルは「人が多いとき・多い場所」で発生します。以下の時間帯・条件を避けることで、安全性が大きく向上します。

  • 避けたい時間帯
    • 土日祝日の昼〜夕方
    • 学校の放課後(16:00以降)
    • イベント開催中(子ども向け行事など)
  • 避けたいシチュエーション
    • 遊具やベンチが集中しているエリア
    • ジョギングコースやペット散歩ルートの近く
    • 駐車場・出入口付近

飛行前には公園内を一周して、その日の人の流れや混雑具合を把握することが重要です。

ドローン保険の種類と加入のすすめ

万が一の事故や損害に備え、ドローン保険への加入は必須と言えます。主な保険の種類と特徴は以下のとおりです。

保険種類補償内容加入方法想定利用者
個人賠償責任保険他人へのけがや物損火災保険や自動車保険に付帯可能一般ユーザー
ドローン専用保険(例:東京海上、JUIDA等)対人・対物/機体破損ネット申し込み可業務・趣味兼用者
商用撮影向け保険営利活動時の事故補償各社ごとに契約映像制作・測量等の業者

公園によっては、「保険加入証明書」の提出を条件に飛行を許可するところもあります。

緊急時の対応(墜落・故障・通報時)

いくら注意していても、トラブルは発生します。冷静かつ迅速に対応することが大切です。

  • 墜落した場合
    • すぐに電源を切る
    • 周囲にけが人や損傷がないか確認
    • 破損があればその場で撤収
  • 機体が故障した場合
    • 再飛行せず、安全に持ち帰る
    • 帰宅後に点検・メーカーサポートへ連絡
  • 通報・苦情を受けた場合
    • 感情的に反論せず、「申し訳ありません。すぐにやめます」と冷静に対応
    • 必要に応じて、許可書や保険証書を提示できるように準備しておく

重要なのは、「次回以降も飛ばせる環境を守る意識」です。悪質な事例が広まれば、他のユーザーにも影響が及びます。

よくある質問

ドローンの公園飛行に関して、読者の方からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。これからドローンを始める方も、すでに飛行経験のある方も、確認しておくとトラブルを防ぎやすくなります。

ドローンは公園で飛ばせますか?どんな条件があるの?

一部の公園では飛行可能ですが、場所ごとに条件が異なります。
多くの公園では、自治体や施設管理者が独自にルールを設けています。条件付きで使用可能なケース(申請制・時間帯制限あり)もあれば、「模型飛行機一切禁止」としている場所もあります。まずは公園の管理事務所または自治体に確認することが第一歩です。

200g未満のトイドローンなら申請なしでOK?

航空法上は適用外でも、公園のルールには従う必要があります。
重量200g未満(実際は100g未満で航空法対象外)のドローンであっても、公園によっては禁止されていることがあります。掲示物や管理者の判断が優先されるため、「小さいから大丈夫」と自己判断しないようにしましょう。

「模型飛行機禁止」と書かれている公園はすべてNG?

原則NGと考えましょう。ただし例外や申請ルートがある場合もあります。
「模型航空機の飛行を禁止する」旨の看板がある公園では、トイドローンも対象になります。ただし、許可制として例外的に飛行を認めている公園もあるため、個別に確認する価値はあります。

飛行禁止区域かどうかの調べ方を教えてください

DID(人口集中地区)や空港周辺などの制限エリアは、以下の方法で確認できます。

  • 国土地理院「地理院地図」 → DID(人口集中地区)レイヤーを活用
  • DJI Flyアプリ → 飛行制限ゾーンが視覚的に表示される
  • ドローンフライトナビ → 民間サービスでエリア情報を簡単にチェック可能

空撮や業務飛行をする場合は、航空法・小型無人機飛行禁止法の両面からチェックするのが望ましいです。

公園以外に飛ばせるおすすめの場所はありますか?

はい、以下のような場所がドローン初心者や練習目的の方におすすめです。

  • 民間のドローン練習場(有料):屋外・屋内ともに整備され、予約制で安心
  • 河川敷や農地エリア(自治体指定エリア):飛行可能区域が設定されているケースもあり
  • 地方自治体の実証フィールド:ドローン利活用推進の一環で、許可を取りやすい場所もあります

「ドローン 練習場+地域名」などで検索することで、選択肢が見つかりやすくなります。

FPVドローンは補助者がいれば公園でも飛ばせますか?

補助者の配置があっても、原則として公園内のFPV飛行は許可されにくいです。
航空法では、FPV飛行は「目視外飛行」と見なされ、許可が必要です。また、公園の管理規則では「視認できない飛行」を危険とみなす傾向があるため、補助者を配置しても公園内ではNGとされることが多いです。FPV専用練習場や飛行クラブでの実施がおすすめです。

子どもと一緒にドローンを楽しむときの注意点は?

お子さまと一緒にドローンを飛ばす場合、以下の点に特に注意しましょう。

  • プロペラの接触事故を防ぐため、プロペラガードを必ず装着
  • 人のいない広い場所を選ぶ
  • 子どもの目の高さより高く飛ばす
  • バッテリー残量やGPS信号を常に確認する

また、保護者が操縦補助や見守り役を担うことが安全確保につながります

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