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ドローン撮影完全ガイド|料金相場・依頼方法・法律・テクニックまで徹底解説

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ドローン撮影完全ガイド|料金相場・依頼方法・法律・テクニックまで徹底解説

目次

ドローン撮影とは?魅力と活用シーン

ドローン撮影とは、無人航空機(UAV)を使って空中から写真や映像を撮影する方法です。従来のクレーンやヘリコプターに比べて低コストかつ柔軟に撮影できるのが大きな特徴で、風景・建物・イベント・プロモーションなど幅広い分野で活用されています。映像表現の幅を広げられるだけでなく、情報収集や点検にも使える点から、年々ニーズが高まっています。ここではドローン撮影の魅力と、実際に役立つ活用例を詳しく紹介します。

空撮が変える映像表現の可能性

ドローンによる空撮は、これまで人間の視点では不可能だった“空からの視界”を簡単に表現できるようにした大きな革命です。たとえば高い場所から広大な景色を一望したり、建物や地形を俯瞰的に捉えることで、被写体の全体像を直感的に伝えられます。またドローンは上下左右に自由に動けるため、滑らかな移動ショットや被写体に寄っていくダイナミックな動きなど、ヘリコプターやクレーン撮影では難しかった多彩な映像表現が可能です。

さらに近年では自動追尾やプログラム飛行といった高度な機能を活用することで、人物や車両の動きを正確に追跡しながら撮影するなど、映画レベルの映像表現を少人数のチームでも実現できます。こうした技術の進化により、広告やSNSプロモーション、企業VP、観光PRなど幅広いシーンで“目を引く映像”を作りやすくなりました。視聴者に強烈なインパクトを与えられるドローンの可能性は、今後さらに広がっていくでしょう。

不動産・建設・観光業での活用事例

ドローン撮影は不動産や建設、観光業界でますます活用が広がっています。

不動産分野では、戸建て住宅やマンションの外観・周辺環境を空から一度に撮影できるため、写真だけでは伝わらない立地の魅力をわかりやすく表現できます。さらに販売用の映像コンテンツとしても活用でき、物件価値を高める営業ツールとして大変有効です。敷地の広さや周辺道路、周辺施設との位置関係を俯瞰的に見せることで、購入検討者の安心感や納得感につながります。

建設分野では、工事の進捗確認や安全管理のためにドローンを利用するケースが急増しています。たとえば工事中の現場を定期的に空撮して記録することで、発注者や関係者に進行状況を共有しやすくなり、トラブル防止にも役立ちます。さらに測量や構造物の点検にも応用されており、これまで人が足場を組んでいたような危険箇所を、短時間かつ安全に確認できる点で非常にメリットがあります。

観光分野では、名所や絶景スポットの魅力を引き立てるプロモーション映像にドローンが活躍しています。例えば温泉街や海岸線、山岳地帯など、広範囲を一度に見せることで観光の魅力を強調できます。SNSや動画プラットフォーム向けのPR動画としても映えやすく、地域のイメージアップ・誘客促進に貢献します。

このようにドローン撮影は「分かりやすさ」「迫力」「安全性」の3つの価値を業界に提供し、新しい表現方法として欠かせない技術となっています。

ドローン撮影のメリット・デメリット

ドローン撮影の最大のメリットは、高いコストパフォーマンスで印象的な空撮ができることです。従来ヘリコプターやクレーンを使って行っていた空撮を、ドローンなら少人数で比較的低予算で実現できます。また小回りが利きやすく、狭い場所や地形が複雑な場所でも柔軟に飛行できるのはドローンならではの強みです。さらにリアルタイムでモニターしながら撮影を進められるため、撮影ミスのリスクを減らせる点も大きなメリットと言えます。

一方、デメリットとしては、まず天候の影響を受けやすいことが挙げられます。強風や雨の日は安全のために飛行できない場合が多く、スケジュール通りに撮影が進められないこともあります。また飛行には航空法や各種条例の遵守が必要であり、許可・申請を怠ると法律違反になるリスクがあります。さらに墜落や機体トラブルにより人や物に損害を与える危険性もあるため、操縦者の技術と安全意識が欠かせません。

こうしたメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、安全管理や法令順守を徹底しながら撮影を行うことで、ドローン撮影の持つ大きな魅力を最大限に活かせるでしょう。

ドローン撮影を依頼するときのポイント

ドローン撮影を外注する場合、料金や納期だけで決めてしまうと、思ったような仕上がりにならなかったり、万一の事故に対応できないなどのトラブルが起こることがあります。とくにドローンは法律に関わる飛行ルールや安全管理が非常に重要で、単に「飛ばせる」だけの業者では十分ではありません。

そこで撮影を依頼する際には、ドローンの操縦技術・法律知識・保険加入状況・撮影実績など、さまざまなチェックポイントを確認する必要があります。さらに、どんな映像を求めるのかを自分の中で整理し、業者としっかり打ち合わせを重ねることが大切です。希望イメージや撮影目的を明確に伝えることで、イメージ違いを防ぎ、満足度の高い仕上がりに近づけます。

この章では、信頼できるドローン業者を見極めるために必要な情報と、契約時に気をつけたいポイントを詳しく解説します。

撮影業者の選び方と比較ポイント

ドローン撮影を依頼するとき、最も重要なのは「安全性」と「技術力」のバランスです。まず、国土交通省の許可・承認をきちんと取得しているかどうかを確認しましょう。これは法令違反のトラブルを避けるための必須条件です。

次に、業者の操縦者(パイロット)の資格や経験年数もチェックポイントです。難易度の高い飛行や映像表現には、豊富な経験と技術が欠かせません。さらに過去の撮影実績やポートフォリオを確認し、自分がイメージする仕上がりに合うスキルを持っているかを見極めることが大切です。

加えて、ドローン保険の加入有無も必ず確認しましょう。対人・対物保険に加入していない業者の場合、事故が起きたときに大きな損害を自分で背負う可能性があります。また、打ち合わせの際にこちらの要望をきちんとヒアリングし、柔軟に対応してくれるかどうかも大切な比較ポイントです。

さらに、撮影後の編集サポートについても確認すると良いでしょう。編集込みで依頼できる業者であれば、納品までスムーズに進められるケースが多いです。最終的には、料金だけでなく、これらのポイントを総合的に比べて選ぶことが、満足度の高いドローン撮影につながります。

ドローン撮影の料金相場と費用の内訳

ドローン撮影の料金は、撮影内容や地域、飛行条件によって大きく変わりますが、一般的な目安としては半日で5万円〜10万円前後、1日撮影で10万円〜20万円前後が相場です。編集作業や特殊な飛行条件(夜間飛行や高度150m以上など)が加わる場合はさらに追加費用がかかるケースもあります。

費用の内訳としては、以下のような項目が含まれるのが一般的です。

  • ドローンオペレーター(パイロット)の人件費
    → 操縦技術・安全管理を含めた技能料
  • 機材使用料
    → ドローン本体やカメラ、周辺機材のレンタル代
  • 飛行許可・申請代行費
    → 国土交通省や自治体への申請手続きにかかる費用
  • 移動交通費・宿泊費
    → 現場までの出張が必要な場合
  • 編集作業費
    → 映像のカット編集・色調補正・テロップ挿入など

見積もりを比較するときは、「どこまでの作業が料金に含まれるか」を必ず確認しましょう。
たとえば「撮影だけ」の金額なのか、「編集込み」なのかで総額は大きく変わります。また、複数回の修正や動画尺の長さによっても費用が変動しやすいため、事前に詳細な条件をしっかり打ち合わせしておくと安心です。

加えて、キャンセルポリシーや悪天候による日程変更時の対応なども契約前にチェックしておくとトラブル防止になります。料金だけでなく、サービス内容や補償体制まで含めて比較するのが失敗しないコツです。

撮影依頼から納品までの流れ

ドローン撮影の依頼は、おおむね以下の流れで進みます。

  1. ヒアリング(希望内容の確認)
  2. お見積もり提示
  3. 撮影プランの打ち合わせ
  4. 必要な許可申請・飛行計画の策定
  5. 撮影実施
  6. 編集作業(オプションの場合あり)
  7. 納品

納品までにどのくらいの日数がかかるのか、追加料金が発生するケースがあるのかを事前に確認すると安心です。

トラブルを防ぐための契約・保険のチェック

ドローン撮影では、万一の墜落や接触事故によって他人や他の建物に被害を与えるリスクが常にあります。そうした万が一に備えるために、必ず業者が対人・対物の保険に加入しているかを確認しましょう。保険の加入内容については、補償金額や補償範囲も含めて具体的に把握しておくと安心です。

また、撮影に関する契約書は必ず書面で取り交わし、口約束だけで進めないようにしましょう。
契約書に盛り込むべき主なチェック項目としては、

  • 撮影日時・撮影場所
  • 料金・支払い条件
  • 納品形態・納期
  • 映像の修正回数や範囲
  • キャンセル料・再撮影条件
  • 著作権・使用権の扱い

などがあります。特に著作権や利用範囲は、あとからトラブルになりやすい項目です。商用利用が可能かどうか、二次利用に制限がないかを明記しておくと安心です。

さらに、悪天候で撮影が延期になった場合や、当日のトラブルによる再撮影など、例外的なケースの取り決めも忘れずに確認しましょう。契約内容をしっかり確認し、保険で万一の補償をカバーしておくことが、ドローン撮影を依頼する際の大きな安心材料になります。

自分でドローン撮影を始めたい人向けガイド

ドローンは、技術の進歩や価格の低下により、個人でも比較的簡単に手に入る時代になりました。これまで空撮はプロに依頼するのが当たり前でしたが、最近はホビー用途やSNS投稿向けに、自分でドローン撮影に挑戦する人も増えています。ただし、ドローンを飛ばすには法律やルールを守ることが必須であり、操縦の基礎や安全管理を怠ると重大な事故や罰則につながるリスクがあります。

また、近年は登録義務やリモートID制度など、法律面の規制が強化されています。飛行許可の申請方法や飛ばしてはいけない場所の知識はもちろん、事故を防ぐための準備や保険への加入も重要です。

この章では、初心者でも安全かつスムーズにドローン撮影を始められるように、機材の選び方から飛行許可、撮影のコツまで総合的にわかりやすく解説します。

初心者におすすめのドローンと選び方

初心者がドローンを選ぶ際に一番大切なのは「安定して安全に飛ばせること」です。まずはGPS搭載機がおすすめで、位置情報をもとに自動でホバリングや帰還ができるため、操縦に慣れていない方でも扱いやすいです。さらに障害物検知センサーを搭載したモデルであれば、衝突リスクを大幅に下げられます。

法律面では、200g未満のトイドローンであれば航空法の適用外なので、飛ばす場所の制約が比較的少なく、練習用として最適です。ただし100g以上のドローンは機体登録が必須なので注意しましょう。

また、カメラ性能も選び方の重要なポイントです。フルHD以上の解像度があれば、SNS投稿や趣味の映像には十分対応できますし、4K対応であれば将来的に商用利用にも応用しやすいです。加えて、バッテリー持続時間は最低でも15分以上あるモデルを選ぶと、操作に慣れるまでの練習にも余裕が出ます。

具体的には、**DJI Miniシリーズ(Mini 3 Proなど)**は軽量で初心者でも扱いやすく、かつ高画質で人気があります。ほかにも、Holy StoneやRyze Telloなどはコストを抑えて練習したい方に向いています。最終的には「撮りたい映像のイメージ」と「予算」「法律上の規制」の3つを軸に、自分に合ったドローンを選ぶことが大切です。

撮影に必要な飛行許可・申請の基礎知識

日本国内でドローンを飛ばす場合、航空法や自治体の条例によりさまざまなルールが定められています。特に人口集中地区(DID)夜間飛行目視外飛行イベント上空の飛行などは、国土交通省の許可・承認が必須です。許可がないまま飛ばすと違法行為となり、罰金や書類送検の対象になる可能性があります。

申請は「DIPS」という国土交通省のオンラインシステムで行えます。必要な書類としては、飛行計画、操縦者の技能証明、機体情報などが求められます。許可申請には数週間かかることもあるため、余裕をもって計画しましょう。

また飛行場所が市街地の場合、自治体によっては独自の条例や手続きが必要なケースもあります。公園や河川敷、観光地などは管理者の許可が別途必要な場合があるので、国のルールだけでなく現地の管理者や警察署への確認も忘れないことが大切です。

さらに、商用利用で撮影する場合は保険加入を求められることが多いため、賠償責任保険に加入しておくと安心です。許可申請は面倒に思われがちですが、安全かつ合法に飛ばすために欠かせない大事なステップです。

ドローン撮影で失敗しない操縦・安全対策

ドローン撮影を安全に行うためには、基本の操縦技術をしっかり身につけることが大切です。初めて飛ばす場合は、まず広く障害物の少ない場所で練習しましょう。周囲の安全確認を徹底し、風の影響が少ない穏やかな日を選んで飛ばすのがベストです。

飛行前には必ずバッテリー残量GPS受信状態プロペラの破損やゆるみを点検しましょう。小さなトラブルが墜落の大きな原因になることがあります。また、飛行中も定期的にドローンの位置や高度を確認し、予期せぬ障害物や鳥の接近などに注意を払うことが重要です。

加えて、飛行ルートのプランを事前にシミュレーションし、想定外の操作をしなくても済むように準備しておくと失敗を減らせます。さらに緊急時にはすぐに着陸できるよう、緊急停止の操作方法を必ず理解しておきましょう。

周囲の人に危険が及ぶ可能性もあるため、撮影中は第三者への声かけや立ち入り管理も必要です。安全意識を常に持ち、無理のない範囲で操縦することがドローン事故を防ぐ最大のポイントです。

プロっぽく仕上げる撮影テクニックと編集のコツ

ドローン撮影を“ただの空撮”で終わらせず、プロのように魅力的に見せるためには、いくつかのテクニックを押さえる必要があります。まずは被写体に寄る動き(ドリーイン・ドリーアウト)や旋回しながらのパーン撮影などを積極的に使い、映像にダイナミックな動きを取り入れましょう。また、高度を上下に変化させることで立体的な印象を与え、視聴者に飽きさせない構成にするのもポイントです。

さらに光の使い方にも注目しましょう。太陽の向きや時間帯によって被写体の印象は大きく変わるため、ゴールデンアワー(朝夕のやわらかい光)を活用するとより印象的な映像が撮れます。

編集の段階では、撮影素材をただ並べるだけではなく、ストーリー性を意識して構成するとクオリティが格段に上がります。カットごとにテンポを変えたり、BGMや効果音をうまく取り入れることで、映像の完成度がプロレベルに近づきます。さらに**色調補正(カラーグレーディング)**を行うと映像に統一感が出て、より作品としての完成度が上がります。

最後に、撮影後は必ず一度客観的に見直して、不要なカットや不自然な動きを編集で取り除くのも大切です。細かい手直しを繰り返すことで、視聴者に伝わる“プロっぽさ”を演出できます。

ドローン撮影の法律・ルールを確認しよう

ドローンは誰でも簡単に飛ばせる便利な道具ですが、航空法をはじめとしたさまざまな法律や条例により、飛行エリア・高度・飛ばし方には厳格なルールが設けられています。特に近年はドローンの普及に伴い、事故やプライバシー侵害を防ぐために規制が強化されており、知らずに飛ばすと罰則や賠償責任が生じるケースも増えています。

たとえば人口集中地区(DID)、空港周辺、高度150m以上での飛行、夜間飛行や目視外飛行などは国土交通省の許可なしに行うと違法となります。また、公園や河川敷、観光地などでは自治体や施設管理者が独自に飛行を禁止していることも多いため、国の法律だけでなく地域ごとのルールも確認が必要です。

さらに2022年からはリモートIDの搭載義務や100g以上の機体登録義務などもスタートし、以前よりルールが厳しくなっています。これからドローンを飛ばす方は最新の法改正情報にもアンテナを張り、適法で安全に空撮を楽しむための知識をしっかり身につけることが大切です。

この章では、初心者でも理解できるように法律・ルールの基本と注意点を詳しく解説していきます。

航空法のポイントと違反リスク

航空法では、無人航空機(ドローン)を安全に飛行させるために細かいルールが規定されています。具体的には、人口集中地区(DID)空港周辺高度150m以上での飛行や、夜間飛行目視外飛行人や物件から30m未満に接近する飛行などについては、国土交通省の許可・承認が必須です。これらの条件で飛行する際に無許可で実施すると、航空法違反となり、最大50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

また航空法では、飛行の安全を確保するために、飛行計画の事前登録(FISS)、機体登録、リモートIDの搭載なども義務化されています。登録せずに飛ばすと、違法飛行と見なされ、罰則の対象になります。さらに、事故やトラブルが発生した場合には操縦者に民事責任が問われることもあるため、法令を遵守していない状態での飛行は極めて大きなリスクです。

近年はドローンの普及で監視体制が強化され、住民からの通報や警察の立入検査も増加しています。「知らなかった」では済まされないため、飛行前には国土交通省のガイドラインや最新の法改正情報を必ず確認し、安全・合法に運用する意識を持つことが重要です。

飛行禁止区域や人口密集地の注意点

ドローンを飛ばすうえで最も注意が必要なのが、飛行禁止区域や人口密集地(DID)でのルールです。国の航空法では、人口集中地区の上空で無許可の飛行は禁止されており、許可を得ずに飛ばすと法律違反になります。DIDエリアは国土地理院の地図や国土交通省の「ドローン情報基盤システム(DIPS)」で確認できるため、飛行前に必ずチェックしましょう。

また空港周辺や防衛施設、原子力施設などの上空は安全保障上の理由から飛行が厳しく制限されており、飛行禁止区域に指定されています。これらの場所は周辺の住民や航空機の安全に直結するため、違反すると重大なペナルティが科されるだけでなく、社会的信用にも影響します。

さらに、公園や河川敷、観光地などは自治体や管理団体が独自に飛行を禁止しているケースも多いです。たとえば都立公園や市区町村の公園では条例でドローンの使用を禁止している場所が多く、管理事務所へ事前に確認が必要です。

飛行エリアの確認を怠ると、周囲の人への危険だけでなくプライバシー侵害などのトラブルも招きかねません。飛ばしていい場所かどうかを飛行前に徹底的に調べることが、安全かつトラブルのないドローン運用の基本です。

ドローン登録義務とリモートID制度

2022年6月から、100g以上のドローンや無人航空機には機体登録の義務が課されるようになりました。登録を行うことで機体に登録記号(ナンバー)が割り当てられ、その情報は国土交通省に管理されます。これにより、事故やトラブル発生時に操縦者を特定しやすくなり、より安全にドローンを利用できる環境が整えられました。登録していないドローンは航空法上飛行が禁止されるため、購入後すぐに登録手続きを行いましょう。

さらに同時期からリモートID制度もスタートしました。これはドローンが飛行中に自機の識別情報(登録記号や位置情報など)を無線で周囲に発信する仕組みです。警察や航空局が必要に応じて情報を読み取り、違法飛行の取り締まりや事故時の原因究明に役立てられます。リモートIDは原則として内蔵または外付けの装置で対応しますが、認定機種の一部には「内蔵済みモデル」もあり、別途取り付けが不要です。

これらの制度に対応しないまま飛行を行うと、最大50万円以下の罰金が科される可能性があります。安全運用だけでなく法令順守の観点からも、登録とリモートIDへの対応は必ず行うようにしましょう。

法改正の最新情報に注意

ドローン関連の法律は毎年のように改正されており、数年前の知識では不十分になることがあります。たとえばリモートID義務化や飛行申請のオンライン化など、新しい制度に対応できるように最新情報を常にチェックしましょう。国土交通省や地方自治体の公式情報を定期的に確認することをおすすめします。

ドローン撮影の事例ギャラリー

ドローン撮影は実際にどんな映像や写真が撮れるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、空撮の仕上がりイメージが具体的にわかるように、分野ごとの事例を紹介します。依頼前の参考としても、自分で撮影に挑戦する場合のイメージ作りとしても役立ちます。

風景・観光地のドローン映像事例

山岳地帯や海岸線など、雄大な自然風景をドローンで撮影すると、迫力あるスケール感を演出できます。観光PR動画では特にドローンの活用が増えており、鳥の目線で見渡せる俯瞰映像は視覚的なインパクトが非常に大きいです。四季の移り変わりを追う定点空撮も人気です。

不動産物件の空撮写真サンプル

不動産物件では、ドローンを使うことで敷地の広さや周辺環境まで一目でわかる写真を撮れます。購入検討者にとっては建物だけでなく周辺の状況を含めて確認できるため、購買意欲を高める材料になります。物件紹介サイトに掲載する写真としても非常に効果的です。

イベント・プロモーションの活用例

イベントの空撮では会場全体の様子を一度に把握でき、賑わいやスケール感を伝えるのに最適です。たとえばスポーツイベントやフェスティバル、企業のプロモーション映像などにドローンを活用すれば、より印象的な演出が可能です。SNSとの親和性も高く、拡散力アップに寄与します。

よくある質問

ドローン撮影に関しては、初めての方や検討中の方から寄せられる質問が多くあります。ここでは特に多い5つの質問について、わかりやすくお答えします。

ドローン撮影は違法ですか?

ドローン撮影自体は違法ではありません。ただし飛ばす場所や飛行の条件によっては国や自治体の許可が必要であり、法律に違反すると罰則が科されます。事前に飛行ルールを確認してから撮影を行いましょう。

ドローン撮影は許可不要ですか?

場所や飛行の条件によっては許可不要で飛ばせる場合もありますが、人口集中地区や夜間飛行、目視外飛行などは国土交通省の許可が必要です。事前に「DIPS」などの許可申請システムを活用して確認しましょう。

ドローン撮影でいくらくらい稼げますか?

ドローン撮影の報酬は1件数万円〜数十万円が相場ですが、撮影内容や地域、編集の有無などで変わります。フリーランスとして副業で行う方も多く、スキル次第では大きな収入源にすることも可能です。

ドローンは免許なしで飛ばせますか?

2022年の法改正で、100g以上のドローンを飛ばすには機体登録とリモートIDが原則必要になりました。ただし「免許(国家資格)」については、特定の飛行(例:一等・二等無人航空機操縦士が必要な飛行)でなければ必須ではありません。個人でホビーとして飛ばす範囲なら資格は不要ですが、法律やルールは守りましょう。

ドローン撮影で事故が起きたら誰の責任ですか?

ドローン撮影中に事故が起きた場合は、基本的に操縦者の責任となります。万一の備えとして対人・対物保険への加入を強くおすすめします。業者に依頼する場合も、保険加入の有無を必ず確認しておくと安心です。

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